2020/05/19
笑いと感動 ほんまかいなシリーズ⑭ ～カエルを飲み込んだ仁王立ちの4つ目ヘビの巻～
この物語には背景が必要と判断した。なので少し前解説をすることにしました。
故郷、新潟の実家は田舎なので屋敷が広いのだ。広さは一反、つまり300坪だ。さらに道路を挟んた対面に半分が庭で半分が畑の様な屋敷が２４０坪あった。 その敷地に祖父か？その祖父…？ぐらいの頃に、屋敷内に様々な果物を植えたそうで、６月頃より秋にかけて、実に様々な果物を食べることが出来ました。
田舎は自宅の立て替え期間中、新しい家が完成するまで間の多くは、広い敷地の中にある「作業場、つまり小屋に仮住まいとする」のだ。だから農閑期の冬期期間に新築作業が行われる。（秋の収穫作業、脱穀、乾燥、精米作業が終わってから翌夏までの間） 今の実家もその例にならい、建て換えの際、空いている敷地果樹を伐採。その空いた場所へは、新しい家を建て、空いたスペースは松や植木の並ぶ庭へと変貌した。 それはそれで大変美しい庭なのであるが、反面残念に想う事がある。子供の頃遊んだ果樹園が消えたことだ。
では、その消えた果樹達をご紹介しよう。驚くなよ～すご～い数だぞ！
先ずは。大きな「甘柿の木」や「渋柿の木」が数本ずつ。「イチジクの木」がなんと３０本。大きな「栗の木」３本。「すもも」３本。ブドウは２種類あった「キャンベラ」種１本、「巨峰」２本。「サクランボ」の老木１本。「びわ」の老木１本。「木イチゴ」１本。「グミ」２本。梨も２種あった「２０世紀」２本、同じく「長十郎」１本。「山桃」（桃の原種？で身が少し固い）１本。「野いちごの木」２本。「クルミ」２本。「梅の木」が１本。近隣の中で当家が最も沢山の種類の果物があり私の自慢だった。 他にも畑が６反（３００×６＝1,800坪）もあり、スイカ、イチゴ、ウリ、トマト、きゅうり、なす、トウモロコシ等夏野菜もいっぱいだった。
何故、親父はこの果物の木を一本も残さなかったんだろうという疑問点がある。移植という方法もできたのに・・・？と一人考えてみた！そしてついに結論が出た！ 実はここには、食い意地のものすごくはった野ザルが一匹いたのだ！。
そいつが次から次へと食い荒らし親父の口にはあまり入らなかった可能性がある？！、その果物の恩恵をあまり受けていなかった可能性が考えられる・・・！？。
その野ザルの名は「昭彦」という名前で、何を隠そうこの私だった。姉と兄弟が４人いるのだが、どう考えても私が一番食い荒らしたと思える。（天国から、親父が”そうだ、そうだ”とい
う声が聞こえた・・・？ような来もする。）
さてようやく今回の本題だ。ある夏の日指しの強い日、家の前の庭にあるびわの木は、年老いたのか実が２０個程しかならない。私は、そこで何をしていたかは記憶がないが、その木の根元あたり・・・背後に何か気配、夏なのに「ゾ～ッ」とする殺気の様なものを感じ、”はっ！”と後に振り返った。
な、なんと！そこには「私と同時に振り返った、“ヘビ”が仁王立ちしていたのだ～！」。
しかも口が半開き状態だ。更にその口の中にヘビに後ろから飲み込まれた、ヘビと同じようなカエルの２つの目が光っていたのだ！。 実はヘビがカエルをうしろから飲み込んだ直後に、私と睨めっこ状態になったのだ。
”ぎらんっ”とした目が戦い直後の緊張感に満ちていて戦闘モードだ。その口の中に･･･いや口の奥に、さらなる光る目がある・・・だから光る４つ目の不気味な光景に背中が”ぞ～っ”としました！その状態はわずか数秒だったがわたしの方から、視線をそらし背中を向けた。それ以前もそれ以降も仁王立ちのヘビに遭遇した事はない。
まさに『これが、ほんとのヘビーな光景！』な～んちゃってね！・・・今回も見事に決まりましたな～。 この頃にスマホがあったなら、撮った写真は「なるほど珍百景」の値段でではない、これなら「ビックリ映像」に高値で売れたに違いない！
追伸：皆さんの中にも幼少期「おてんばさん」や「わんぱく」だった人もいると思いますが・・・でも誰でも『なかなか遭遇しない様な事、あり得ないような体験談』の1０や2０ぐらいはあるのでは・・・？（はあ～、無いって～？・・・私が特別なのか、） 私のこのシリーズは全５０話を越える長編です（さしずめ、さいとうたかおさんの”ゴルゴ１３”のように長編なのだ。これからもまだまだ続きますよ～。お楽しみに～！
※ほんまかいなシリーズ』はＨＰブログにて月１～２回程度のペースで発表中です。 全部でシリーズ５０作以上のノンフィクション長編だ。 ブログで以前の記事も是非とも探してみてね～！