2025/06/28
涙と感動! 笑いと哀愁 ウソのような私のドキュメント!
ほんまかいなシリーズ 66
~くれい先生の悲鳴奇声の巻き~
一時大人気だった遊園地、
しかし、いつしか閉園となった
今は無き「奈良ドリームランド」
そこで、一番人気だったのが
「トルネードジェットコースター」だった。
正式名称は「ローラーコースター」だそうだ。
客席が竜巻の様にグルグルと渦巻き状に
360度回転しながら進んでいくのだ。
(二枚の写真参照)
”きゃーっ・・・あーーっ・・・ギャーーッ”
女の子達の黄色い、赤い悲鳴が・・・。
その下のに居たら何やら・・・
天から雨水がトルネードで降ってきた。
周りには木が全くないのに・・・蝉のオシッコ?
・・・えっ、まさか~誰かのオシッコ?
ここにはもう一つの、目玉の乗り物があった。
名称はよく覚えていないのだが、
名付けて「垂直滑り台」というヤツだ。
それは、数十メートル上空から垂直に下降して、
最後の地面に近くなると急カーブして
徐行しその後、静止するという代物だ。
見ると十数階建てのビルぐらいの高さがある。
まあ、見た目も少し勇気がいる形だ。
私も当時は若かったので
“こんなもんへっちゃらだ”と挑戦する。
その頂上に行くと、
まるで、天下を取った様な凄く爽快な眺めだ。
下を見ると少し・・・いやとても怖い!
でも、ここまで来たからにゃ・・・
いや、ここで尻込みするようでは・・・
「男がすたる」というものだ!
さてその数秒後だった
”あっあ~~~~~~~~~っ”
ドリームランド全体にとどろく・・・
いや、天にまで届くような奇声がこだました。
”あ~~~~”といえば、想い出したぞ。
そう、「比叡山人工スキー場」に行った事がある。
当時、整骨院の助手の時代、同僚5人が車で出掛けた。
途中の山の坂道がだんだん狭くなり・・・
その後、急に雪面に変わったではないか!
それに増して最悪な事に、
スノータイヤ、チェーンは未装着のままだっだ。
危ないんじゃないの・・・と思った途端だった。
あっちに滑り~こっちに滑り~
ハンドルと違う方向に横滑り、
路面をダッチロール・・・
なんと道の横は崖だっだ。
まさに「ポツンと一軒家」への道だ。
運転手以外の皆が
”ああ~わお~うお~”
”あ~~ああ~お~い~ひい~”
車内に、運転手以外の四人の悲鳴が鳴り響く。
幸い、なんとかスキー場に無事たどり着けた。
皆が”ほっ”と胸を撫で下ろす。
ここで、ひとつ説明しておくべき事があります。
私の出身地は、豪雪地の越後。スキー場が沢山ある。
でも広大な越後新潟だ、私の実家周辺は平地だったので、
実は・・・殆どスキーをやった経験が無いのだ。
でも実家には、ちゃんと親父のスキー板があった。
一度だけだが、高校生の頃に友人と3人で、
6㎞離れた一番近くの通称「三度栗」と呼んでいた
標高300㍍くらいの低い山に、スキーに行った事がある。
そのスキーの帰り道で、私は友人達に自慢をした
”いや~俺、一度も転ばなかったよな~”
するとすぐさま返してきた
”そりゃそうだろう~
あっちゃんのスキー板はゼンゼン滑らない・・・
直滑降でも途中で止まってしまうんだもの・・・
転ぶはずがねえさ・・・当たり前(めえ~)だ”
「が~ん」 言われてみればそのとおりだ。
ラッカーを殆ど塗っていなかったから・・・。
話しを戻そう、
そんなスキーど素人の私達助手が、
全く手ぶらで出掛けた・・・比叡山人工スキー場、
そこでスキー板、ストック、スキー靴をレンタルで現地調達、
私の服装は、スキーウエアがないの・・・
場違いの「雨合羽」という出で立ちだ。
それはともかくとして、リフトでいざ頂上へ・・
ゲレンデは休日なので賑わっていた。
普通ならば、いわゆる定型的な滑り方・・・
それを何というのだろう?
文学的な表現をするなら「つづら降り?」をするのだが、
私にはそれが出来ないし、全くやった事がない、
それにさ、そんな辛気くさいことやりたくない・・・
と、言っておこう。
とにかく曲がった事は大嫌いな私
(はああ~?=天の声)
人生は真っ直ぐに生きないといけない・・・
例えスキーであってもオンナジだ。
とにかく滑り出した
・・・その直後 ”あああ~~~~~”
どうもこれは、私の得意技のようだ。
周囲に黄色信号を届けながら直滑降だ。
どうだこの潔さ!(あほ~!)
当然だが、一番下までその奇声は続く。
奇声?悲鳴?の数回目に、ふと思った・・・
私はターザンか?それとも蒸気機関車?
・・・でも、奇声は続いた。あ~~あ~~~~ああ~~~”
皆から注目を浴びるこの心地よさ・・・(ん?)
人とぶつかる危険性を察知した際の、未然防止策にもぬかりはない!
横に滑り込みセーフをするのだ。
(残念ですが、それしかありませんね~)
まあ、例えたら「大谷翔平の盗塁」
・・・と言ったところか?
(ちがいます)
帰路の車の中で
年上の同僚がこぼした・・・
“しっかし、「くれいさん」だけは、
ほん~まに、どこに居るか判ったな~あ~の声で”
と、褒められた。(ちがいます~!)
振り返ってみると、あの日あのスキー場で
最速の男は、何を隠そうこの私だった。
まるで、冬季五輪の滑走の選手のように
颯爽としていたからな~間違いない。
イラストはそのイメージだ。
(全くちがいます!)
これだけは言える、
その日のそのスキー場の中で
最も注目を浴びたのが・・・何を隠そう・・・
いや、一番目立ったのが、この~・・・
いやいや、一番周りに迷惑をかけたのが、
何を隠そう・・・この私だった・・・かもしれない
(そうですね!)
格言・・・大きな声は、心肺機能にとても良いのだ。
あなたもどこかで、大きな声大きな奇声を、発してみるのもひとつの方法だ。
『ほんまかいなシリーズ』はHPブログにて、月1回程度のペースで発表中。
全部で60話以上の、あり得ない実話を集めたノンフィクションシリーズだ。
ブログで以前の記事も是非とも探してみてね~! by くれい鍼灸整骨院 06-6327-6569