特集　東洋医学的五臓⑤　～金性＝肺臓・大腸=白～

 

ごあいさつ　発行目標の９月１日には、長雨は収まっている事を期待す…。　

さて、９月は秋の始まり朝夕の気温も涼気が日増しに濃くなぅていくはず…だ！　

その涼気が肌を刺激し食欲も復活（良かったね）　

黄昏の秋、秋は黄昏。（それがどうした？）

　
秋には、木々の葉達が黄色や赤色に染めあげあでやかな姿に変身！

…それもつかの間、そのあでやかな着物もあっさり脱ぎ捨て･･･

やがて自然界からは色が抜けだし･･･やがて視界は「白っぽく」なって行く。　

そう、東洋医学での秋色は「白」だ。

 

 

特集　東洋医学的五臓⑤　～金性＝肺臓・大腸=白～

東洋医学の考えでは、肺は身体外壁を支配しています。

肺は、コロナや細菌等外敵から身体を守る免疫力に関係し、体の防衛省でもあります。

〇秋は、乾燥（燥気）に注意…日本の９月は、秋雨前線や台風などで雨天が多く高湿度で、未だ本来の秋、本格的な秋ではありません。　

秋も後半になると、空気が乾燥し、ホコリが舞い易くなります。そこには、細菌やウィルスが付着しており、遠くから飛んで来ます。　その乾燥状態に寒気も重なり、風邪、インフルエンザ等が発生し易くなります。このコロナ渦、秋の後半から冬期には、特に注意が必要です。　

昔の日本家屋は、完全に隙間を無くした家の作りではありませんでした。

でも現在の家屋はなされなされた作りになっており、気温の更に下がった冬期の室内は、暖房によりその周辺が乾燥します。その結果、ホコリも舞い易く、呼吸器を傷めやすくなります。

加湿器という手もありますが・・・私は先ずは、換気優先という順序をお勧めいたします。酸素をたっぷり含んだ新鮮な空気を、室内に取り入れるようにしましょう。

唇や肌の乾燥にも注意が必要ですね。　※イラストは、「リップクリームを塗る女性」

〇精神感情の中で「悲」に関係。　

呼吸器に良くない心の状態があります。悲しみや泣く事、グチばかりつぶやいている状態は、呼吸器や大腸の機能、皮膚や肌にとってトラブルを起こしやすくなります。

この世に起こるもの万象には必ず、「陰の側面と陽の側面」があります。つまり「良いことも悪い事も、万象の捉え方は、考え方次第」なので、なるべくプラス思考で明るく笑顔の毎日で、過ごすよう心がけましょう。

 

〇呼吸器を強くする、免疫力を上げる運動…

汗をかく毎日を送りましょう。

適度な運動をする事により、

肺の司る「気＝エネルギー」が巡り体が温まります。

温かい体作りは、イコール免疫力アップにつながります。　

〇肺、大腸を強くする食事…

この白い食材、辛味の感じる食材を食べよう。

食材としてお勧めは、白くて且つ辛味のある「大根」です。

ニンニクは強力で、食後すぐに体が暖まります。風邪を、引いた際もニンニクの摂取で、早期回復が期待出来ます。

 

その他、ネギ、とうがらし等

　※でも、辛味の過ぎるものは良くありません。

大腸疾患「痔をはじめとする大腸疾患」を患う危険があります。

何事も程々ですね。

〇肌を美しい肌を保つには…

美肌つくりに大切なものはズバリ･･･

白物の食品摂取、白い服や白い下着が最良です。

※相対的に悪いのは、光を全く遮断する「黒」で、

肌の張りが減退し易くなります。

※イラストは、色白美人。

 

〇金＝肺・大腸に関連する、その他主な項目を表にしました。

五竅	五主	五志	五悪	五季	五支
鼻	皮 皮膚	悲	乾燥	秋	息

 

五液	五穀	五味	五菜	五声	五労
鼻水	米	辛味	ネギ	泣く	臥

 

〇秋は、暑くなく寒くもない。

何をやるにも集中してできる良い季節。

スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋、物事が完成する実りの秋・・・。

さてあなたは、今年の秋を･･･どんな秋にしますか？

木々が紅葉するあでやかな秋を･･･

あなたはどんな色に染めますか？

※写真は、「能勢コスモスの里」にて撮影